日本からイタリア
プロローグ
2001年10月にスイスで研修を受けたとき、2002年9月のアドバンスコースの説明があった。何気にカレンダーで確認してみると、それは前後を連休に挟まれたとても長期休みを取りやすい日程だった。その瞬間、私はこの研修は今後の仕事のためにどんなことをしてでも受けなければならないと決心したのであった。問題は誰と行くかであった。昨年フランスで一人旅の食事のつらさが身にしみた私は一度もヨーロッパにいったことがない母に聞いてみた。自分でレストランを経営している母はそれまで長期休暇を取ったことがなかったが、2002年に70歳になるのを機にリタイヤするという事で12日間のスイス研修のお供を快諾してくれた。
旅の手配は今回もインターネットで行なった。スイス研修がはいるので個人旅行にならざるを得ない。日本の旅行社にもインターネットからいろいろと頼んだが返事がなかったり遅かったりで、自動的に事の進むイタリア、ヨーロッパ、アメリカのサイトからに手配することにした。まずは行程を決めた。スイスでの研修だが、なぜかイタリアから入ってイタリアからでることにした。だってイタリアに行ってみたかったから。なるべく無理な行程は取らず最低でも同じところに2泊するようにした。イタリアは危ないと聞いていたので、比較的安全といわれる北イタリアのフィレンツエ、ヴェニス、ミラノにスイス研修を組み合わせることにした。黄色いところを南の方からフローレンス(フィレンツェ)次にヴェニス次にスイスのベルン、そしてローザンヌを経てミラノから日本へ帰ることにした。

行程が決まれば次は飛行機。飛行機の選択には悩んだ。ひとつのポイントはイタリアに到着した日にあまり遅くならないようにすることだった。ネットで旅行記を読んでいたら、ヴェニスに真夜中について暗がりで乗り合い船に乗り、違う駅でおろされ、延々と荷物を引きずりながらホテルを探したというとんでもなく悲しい話があった。個人旅行で母と二人でそんなことになった日には、、、考えるだけでもおそろしい。ということで一番早くイタリアに入れる飛行機を探した。こんなとき、一番役に立つのがヤフーアメリカのトラベルのサイトである。自分の出発地と目的地を入れるとありとあらゆる飛行機会社のあらゆる接続がいっぺんに表示される。関空からダイレクトにフィレンツエに夕方5時ころに着くルフトハンザを利用することにした。それに、ルフトハンザはショッピングマイルを貯めているユナイテッドエアラインのマイルが使えるのだ。飛行機はどうしてもビジネスクラスに一度母を乗せたかったので、アップグレードを行なうことにした。ルフトハンザのユーロマンティック21を最終的に購入した。これが一人税込みで18万1150円なり。もっと安いチケットがあるが、アップグレードできる最低条件を満たすのはこのチケット。同様の理由で格安チケットも対象にならない。また私たちのような地方からの場合は日本国内の移動も含まれているものでないと高くつく。このチケットは札幌や福岡からの航空券が入っていることと、ヨーロッパでフランクフルトから乗り継ぎでイタリアにはいり、オープンジョウと呼ばれる到着地と出発地を別に設定することができる。帰りをミラノからにしたのだが、後で考えるとこれよりスイスから出発した方が良かった。これについては別の機会に詳しく書く。
ホテルは初めお手ごろ価格のものを手配していたが、それではせっかく初めてヨーロッパに行く母に悪いなーと思い、思いきって清水の舞台から飛び降りる覚悟で四つ星クラス以上にすることに決めた。まず泊まりたいホテルを選び、それから一番安く予約できるサイトをネットサーフィンして仔細に検討した。ヴェニスとミラノで利用することにしたウエスティン系のホテルはウエスティンの公式サイトの金額がすべての他の格安ホテル予約のサイトと同額だったため、直接公式サイトでの予約を行なった。詳細な情報と時期による値段の変化がわかり、予定を立てるのに大変役だった。このホテルをあれにしよう、これにしよう、この部屋が金額的にベターだとか仕事の合間、合間に(!)検討するのが個人で準備する旅行の醍醐味である。このときから旅の楽しみは始まっているのである。ネットサーフィンもより安くてより快適な旅行という目的があるととても有意義に楽しめる。

次に検討したのは移動。ツアーのようにバスにのってあちこち動くということができないのが、個人旅行のつらいところ。荷物も母の分も私が持つ羽目になることは想像できたが、うまい策も見つからず、列車の旅をすることにした。期間限定乗り放題のユーロパスなどを詳細に検討したが、計算するとばらばらに買う方がちょっとだけ安かったので、ばらばらにj購入することにした。切符はスイスの切符についてはスイス国鉄のホームページから。(時間や接続も大変簡単に検索でき、インターネットでカード払いで注文できる。なんと注文して4日後にとどいたのには驚いた。スイス人は偉い!スイス国鉄からチケットが配達されるまでの日数が書いてありそれには日本は3−5日と書いてあり、本当にそのとおりだった。しかし、とても気になる記述があった。ヨーロッパのある国には何日かかるかわからないと書いてあったのだ。どこのことだろうと思いながらも、スーツケースを持たないでいい方法を調べていた。スイスは鉄道での荷物の輸送がとても発達していて安全なのが有名だ。大きい荷物をイタリアにからスイスに送ったり、スイスからイタリアへ送ったりして駅留めにできないかどうかを調べたところ、駅留めできるのはスイス国内に限られ、送るのはドイツ、フランスは個人の住所まで、イタリアには送れないとあった。なぜ?もしかしてヨーロッパで郵便の配達の日数が保証できないところってイタリア?そうかもしれない、イギリスには何日かかる、ドイツには何日、フランスにも何日と書いてあるにも関わらず隣のイタリアについての記述が見当たらない。そうか、、、イタリアはやっぱり危ないのか、、、、。そういえば郵便物も届いたり届かなかったりすると村上春樹も書いていたような、、、。
イタリア国鉄からのチケットはインターネットでもうまく買うことができなかった。イタリア国鉄のサイトがどうもスムーズに行かなかったのだ。さらにガイドブックによると大きな観光都市で鉄道チケットを買うにはかなり並ばなければならいと書いてあった。それだけは避けたい。そういえば並ぶで思い出したが、フィレンツエの美術館もかなり並ぶらしい。悩みながら、ふと予約したフィレンツエのホテルのホームページをみるとコンシェルジェのコーナーがあり、鉄道、美術館の予約承りますと書いてあった。早速e-メールを英語で出したところ、チケットどちらも手配してくれるとのこと。日本の旅行社で頼むことも可能であったが、ホテルのコンシェルジェとのメールのやり取りもこれまた楽しいし、向こうにいっていろいろ話もできるのでコンシェルジェにお願いすることにした。こうして今年の旅のポイントはコンシェルジェとのお付き合いを学ぶということに決めた。
出発も近くなったころ、ニュース番組で衝撃的な映像が流されていた。ミラノマルペンサ空港で空港職員グループが組織的にで長期にわたってチェックインいた客の荷物を勝手に開けて泥棒をしていたのだ。恐るべしイタリア。南イタリアだけでなく北イタリアもやっぱり危ないのだ、、、心配。腹巻がいるかなー。
スイス国鉄 http://www.rail.ch/pv/index_e.htm
ヤフートラベル http://edit.travel.yahoo.com/config/ytravel?source=YG&resform=YahooFlightsR
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